全塗装とカーラピングの違いについて

これまで車のボディーカラーの変更やデザインを加えようと考えた場合に、塗装による施工が一般的な方法でした。しかし、高額な費用や施工に要する期間が長く、それでいて仕上がりの品質に関しては施工者の技術力によって異なり、特に複雑なデザインやカラーリングを施す場合はハードルが高く気軽に依頼できるものではありません。一方で、フィルム技術や印刷機器の進歩によって、塗装といった形ではなくあらかじめデザインが施された特殊フィルムを、車体に直接ラッピングするといった新しいカスタム技術が登場しています。
全塗装の特徴について
全塗装の特徴としては、
傷やへこみ、色あせ等で傷んだボディーを塗装を行う事で綺麗にする事ができます。そして使用すると塗料には、新車時の焼付塗装に匹敵するウレタン樹脂を使用した物が含まれていますので新車同等の仕上がりや耐候性を誇ります。一方で、全塗装を行う場合にはボディー表面に付着している汚れを綺麗に取り除く事や、さらには丁寧に下地処理を行わなければならないなど、塗装前の下処理に非常に時間が掛かります。また、塗装の仕上がりに関しては、下処理の善し悪しはもちろん、塗装を行う職人の技術力によって仕上がりの良さやその後の耐久性に直結する為に、依頼する場合には慎重に業者を選ぶ必要があります。さらには、一度施工してしまうと決して元の状態に戻す事ができない事や、さらには売却時の査定時にはかなり評価が下がってしまう為に、全塗装を行う場合にはかなり勇気が必要といえます。