カーフィルムは日射反射率だけでなく様々な数字を考慮して選ぶ

カーフィルムの性能に関わる数字は、幾つかあります。それで遮熱性能を重視する時などは、日射反射量などは1つのポイントになるでしょう。その数字が大きいか否かで、比べてみる選択肢もある訳です。

日射反射量は、必ずパーセンテージによって表現されます。例えばあるカーフィルムは6%前後ですが、別のカーフィルムは5%前後といった具合です。それでよく誤解されますが、数字が小さい方が性能は優れているのです。
上記の6と5という2つのフィルムを見る限りでは、6の方が高性能なように見えます。しかし実際は逆なのです。5の方が、遮熱性能は高いタイプと考えて良いでしょう。

というのもこの数字は、フィルムによって遮られた後に残る物を示しているのです。例えば車に降り注いでいる日光の量が、100前後だとします。それでカーフィルムが設置された事で、もちろん車内に入ってくる日光の量も減少する事になるのです。

仮に上記の6というカーフィルムが設置されているとします。その場合は、車の中には6だけしか入ってきません。決して94の日光が残っているのではありません。94というのは、フィルムによってカットされた数字になります。

つまりこの6という数字が、カーフィルムの性能の1つなのです。ですから5というフィルムであれば、車の中には5だけしか残りません。もちろんその方が、車内温度なども高くなりづらくなると見込めるでしょう。ですから車内温度が気になる時などは、5のカーフィルムを選んでみると良いのです。

ちなみにこの数字が低めなカーフィルムは、肌ケアに関するメリットもあります。そもそも女性の運転手の方々としては、できるだけ日光には当たりたくない事もあるでしょう。あまり肌に日光が当たってしまいますと、シミが発生する確率も高まってしまうからです。現に春先以降などは、ちょっと肌にシミが生じてしまう確率が高まる傾向はあります。

ですが日射反射量が5のカーフィルムを設置しておけば、かなりの日光を防いでくれる事だけは間違いありません。ですから肌ケアを気にする女性の方々としては、反射量の数字が高めなフィルムを選ぶと良いでしょう。その方が高性能だからです。

しかし、注意点もあります。日射反射量だけに注目をするのではなく、他の数字も併せて確認する方が無難なのです。
例えば赤外線カット率なども、車内温度には間接的には関わってきます。やはりその数字が高めな方が、車内温度も高まりづらい傾向はあるのです。

上記の5と6の2つのカーフィルムだけを比較する限りでは、5の方が良さそうには見えるでしょう。しかし極端な例ですが、赤外線カット率が余りにも低いカーフィルムも問題です。

5という遮熱カーフィルムはカット率が80程度ですが、6の場合は99というカット率だとします。この場合は、むしろ後者の方が遮熱性能が優れている傾向があるのです。やはり車の中に入ってくる赤外線の量は、車内温度とは無関係ではありません。80前後のフィルムですと、正直かなりの量の赤外線が入ってくる傾向があります。ですから、せっかくのカーフィルムも効果を発揮しない事もあるのです。

ですからカーフィルムの性能を確認したい時には、1つの数字だけに着目をするのではなく、やはり総合的に判断をするべきでしょう。複数の数字の組み合わせをよく確認して、最終的に一番遮熱性能が高いのはどれなのかをよく見極めた上で、製品を購入する方が無難です。

ただカーフィルムの初心者の方々などは、その数字がよく分からない事もあります。もしも数字で不安感を覚えた時などは、思い切ってカーフィルムの専門業者に相談してみるのも一法です。「自分に最適なカーフィルムはどれでしょうか」などと質問してみると、たいてい高性能なフィルムを選んでくれるからです。